岩槻健

応用生物科学部 食品安全健康学科 教授

「オルガノイド培養法を用いた消化管センサー細胞の機能解析」

体の内側にある消化管は初代培養が難しく、研究はあまり進んでいません。しかし最近、オルガノイド培養法が開発され、生体外で消化管上皮細胞の観察が可能になりました。我々は、同手法を用いて消化管センサー細胞の分化と機能について解析しています。本発表では、オルガノイド培養法と同方法を用いた最新の研究成果について紹介します。

研究テーマ

・げっ歯類および霊長類内胚葉由来組織を用いた3次元培養法の開発

・味細胞および消化管上皮細胞の分化と機能解析

・内胚葉組織に存在するTuft細胞の組織特異的機能の解析

我々は、様々な食品・栄養成分について、生体内動態の仕組みを解明し、食の安全性確保を目指す教育・研究を行っています。研究のターゲットとしている主な組織は、皮膚、腸管及び味蕾など、増殖と分化を続けている上皮組織です。皮膚においては、食品素材投与による皮膚中のコラーゲンやヒアルロン酸などへの影響や、これまで深く研究されていなかった床ずれの発症メカニズム解明に向けた研究をしています。腸管および味蕾においては、3次元オルガノイド培養法により幹細胞から機能する細胞を誘導し、栄養素や呈味物質の受容機構について解析しています。

大学プロフィール

農・動物・未来研究会

麻布大学と東京農業大学では共同研究プロジェクトを開始しました! 今回は2回のセミナーの実施を計画しています。 その案内、当日の様子などをこちらからお伝えします。

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